先日、合宿免許について書きました:
教習所をまとめた比較サイトがあるのですが、
たくさんの行き先があって、それぞれの条件を出しています。
選択肢は多い方が、まあいいのですが、
検討して、選ぶのがけっこう大変ですよね…
というようなことを、サイトを見ながら考えていたのですが、
思えばこの「比較検討」という作業の大変さは、
何も合宿免許に限ったことではありません。
ホテルの予約なんかも、
いまは比較サイト(まとめサイト)がいくつもあります。
移動に使う交通機関も、
鉄道・飛行機・バス・レンタカーと、
複数ありますね。
「あの国へ行きたい!」というときに、
パッケージツアーを使うのなら、
それこそ比較!比較!です。
この比較検討、
ニガテな方も多いと思います。
そこで今回は、「最短で満足のいく選択肢を選び出す」ための方法を
お話しします。
しっかり「方法」を固めて、
それに乗っかる形で進めていけば、
決して難しいことでも、
それほど時間のかかることでも、
なくなります。
比較する者の心得とは?
比較検討に当たって、
最も大切なのはただ一点。
条件をハッキリさせること!
これに尽きます。
旅行にしても合宿免許にしても、
「どこかへ出かけよう」と思ったとき、
たいていの人はいくつかの条件に
自動的に縛られています。
その条件を、「だいたいこれくらい」ではなく、
ちゃんとハッキリさせておくということです。
頭の中で思い描くだけじゃなく、
紙に書き出してみるのがオススメです。
私たちの縛られる条件というのは、
だいたい次の3つですね:
- 予算
- 日程・期間
- 自分自身の思い
これ、たいていの人にとっては、
上から順に重要度が高いです。
具体的にお話ししていきます。
1.予算「いくら使えるか」
「○○円」という具合に、
金額を書き出しておきましょう。
「できるだけ安く」というあいまいな感じで止めていては、
比較に入ったときに余計な時間や労力がかかってしまいます。
ただ、「ズバリ○○円!」と決めるのも難しいでしょうから、
「○○円〜○○円」というふうに、
幅を持たせても構いません。
要は一旦最高額と最低額を決めてしまうこと。
で、その範囲の外にある選択肢はしっかり無視することです。
「10万円まで」と決めていても、
「あー、あと1万円出せば、こんないいのがあるのかー」となりがちです。
わかります。
わかりますが、「10万円まで」と決めるのなら、
それ以上の選択肢は見ないこと。
もし、頑張ってあと1万円出せるのなら、
10万円というのは上限ではないわけです。
しっかり決めましょう。
そして、一旦決めたらブレないことです。
2.日程・期間「何日から何日までなら行けるか」
社会人でも学生でも、
今はみんな、多かれ少なかれ忙しい。
日程という条件は、
一番決めやすいかもしれません。
というより、すでに決まっているという場合が多いでしょうね。
お仕事などの都合で。
これもちゃんと書き出しておきましょう。
ここまでの2項目、予算と日程というのは、
完全に自分の好みで決められる条件ではなく、
そう決めざるを得ない、いわば「制限」みたいなもんです。
そりゃ私だって、
100万円くらい使って、
1年くらいかけて、
インド全国を巡ってみたい。
でも、無理なわけです。
そういう条件なので、
決め(させられ)るのはツラいけど、
ある意味簡単に決まります。
問題はここからです。
3.自分自身の思い「どこへ行きたいか、何をしたいか」
そもそも「出かけよう」と思い立つのには理由があります。
この思いだけは、誰に指図されるものでもなく、
自分で自由に決められるものです。
でも、上の2つの現実的な縛りを受けて、
この思いは削られていくことになります。
120%思い通りの旅を作るのは、
最初から無理な話なのです。
残念ですが、こればっかりは仕方ない。
この現実を受け入れることから、
プランニングは始まるのです。
具体的にはやっぱり、
やりたいこと全部、
まずは残らず書き出していくといいでしょう。
で、それぞれについて、
「◎ これは絶対に譲れない」
「○ これはぜひやりたい」
「△ これは無理ならあきらめる」
くらいに仕分けするといいです。
たとえば、
◎ シンガポールに行きたい
◎ 動物園のナイトサファリに行きたい
○ マリーナベイサンズに泊まりたい
○ シーフードを食べたい
△ フィッシュヘッドカレーを食べたい
△ マレーシアにも寄りたい
もっとたくさんあるでしょうが、
まあこんな感じです。
ぜんぶ「◎」にしたいですが、
そこはシビアに。
◎/○/△ではやりにくければ、
上から順にランキングしていってもいいです。
その方が逆に決めやすいかもしれません。
で、この仕分け/ランキングのリストと、
上で固めた1.2.とを突き合わせながら、
比較を進めていくわけです。
この突き合わせ作業、
ベースになるのは、残念ながらやはり、
1の「予算」と、2の「期間」です。
この2つをベースにして、その縛りの許す範囲内で、
3.の「思い」を上位からできる限り入れていく。
情も涙もありませんが、この順番を徹底することで、
実現可能なうち最高の選択肢をつかむことができます。
構想をふくらませるのは楽しいですが、
ある程度から先になると、
今度は逆にしぼませていかなくてはなりません。
でないと何も決まらないし、何も形にならないもの。
形を固めるときは、クールに行きましょう。
そのうち、クールに切り捨てながら固めていくこと自体にも、
楽しみを見出せるようになります!
クールなだけでも、ショボい計画に…
ただし、「あれもいいなあ」「これもしたいなあ」という思いを広げる段階は、
まず最初には絶対必要です。
ここが欠けると、
単なる「適当に決めた計画」になってしまいます。
夢や希望や妄想を広げる楽しみもしっかり味わう。
で、そのあとはバッサバッサとクールに。
参考にしてみてください。
まめに書き出していくのがコツですよ!