国賓級のVIPを受け入れてきたホテルに格安の料金で泊まれる話を、
前にこちらでしました:
そういえば私、
別の場所で同じようなホテルに泊まったことがあるのを思い出したので、
ご紹介します。
満州国時代の香りが残る大連の格安VIPホテル
もう5年くらい前の話になりますが、
中国の大連で、ゴージャスながら値段は中級ホテル並みの宿に泊まったことがあります。
大連の中心部にある「大連飯店(Dalien Hotel)」というホテルです。
見るからに重厚な建物でした。
エントランスは回転扉!
フロントは大理石。
こちらは1930年(昭和5年)に建てられたホテルで、
かつては「遼東半島ホテル」と呼ばれていたそうです。
司馬遼太郎『坂の上の雲』の世界です。
何せ古いので、かなりガタがきていました。
シャワーの水の出も良くなかった。
でも、歴史を重ねた建物の雰囲気はさすがでしたね。
お部屋は広かったです。
宿代は1泊4,500円くらいでした。
こんなに風格のあるホテルなのに。
ところが!
いま調べてみたら、
このホテル、もう閉館してしまったようです……。
惜しいホテルをなくしました……。
私、もう一回くらい泊まりたいと思っていたのに。
でもまだ大丈夫。
このすぐ近所に、同じようなホテルがもう一軒あります。
「大連賓館」というホテルで、
今ではこちらが「Dalian Hotel」を名乗っているようです。
こちらはさらに古く、1914(大正3)年の建築です。
かつては「ヤマトホテル」と呼ばれ、
南満州鉄道会社が経営していたそうです。
私の泊まった「大連飯店」よりもワンランク上のホテルで、
造りはさらにゴージャスです。
大連に滞在中、私も何回も前を通りましたが、
正直、「こっちはもっといいなあ」と思ってました(笑)
5年前は値段もそこそこ高かったのです。
ところが今は、6,000円以下で泊まれるようです!
こちらで写真も出てますが、
高級感も十分です。
水まわりが良くなかったりは、すると思いますよ。
何しろ古いので。
でも、世界のどこにでもあるようなホテルではありません。
まさに「大連のホテル」です。
こういうところに旅情を感じてもらえる方なら、
大満足で滞在を楽しめるでしょう。
大連はロシア人も結構入ってきた都市で、
ロシア街もあります。
KFCもロシアチック。
レトロな路面電車も走っています。
妙なバスも走っています
(共産主義国名物のトロリーバスですね)
私は1973年生まれですので、戦争は知りません。
でも大連は、こんな私でも、
なんというか、懐かしさを感じられる街並みです。
昭和チックなんですかね。
ゴールデンウイークまであと1ヶ月半というところです。
調べてみると、大連までの飛行機は、
大阪からならGW中でも3万円台でありますね。
中国の航空会社って、盆正月とかゴールデンウイークでも
さほど値段が上がらないので狙い目です。