私は大阪近郊に住んでいます。
ローカルな話題になりますが、今日は一つ、
「当たり前」を「非日常」に変えるコツの一例についてお話しします。
大阪以外にも応用の効く話です。
A地点からB地点までの間にあるもの
梅田(JR大阪駅)にいるとしましょう。
で、この後、なんばまで行くつもりだとします。
時間はたっぷりある、お休みの日。
できるだけ面白く過ごしたいという設定です。
さて、梅田からなんばまで、
あなたはどうやって行きますか?
おそらく「地下鉄御堂筋線に乗って行く」という人がほとんどです。
8割以上の人はそうするでしょう。
最速で、本数も多い。
一番メインの線なので、まず頭に浮かぶ。
「選ばれて当然」の選択肢です。
同じ地下鉄利用でも、「四つ橋線で行く」という人は
ちょっと変わったクチです。
2割弱くらいでしょうか。
ほかには?
「歩いて行く!」こともできます 👣
ぶらぶら行っても2時間はかからないでしょう。
「散歩」というのはポピュラーな休日の過ごし方なんで、
一定の支持はあるでしょうね。
とはいえ、雨が降ってたり暑かったりすると、
歩くのはちょっとしんどいです。
ほかは?
まだあります。
それは「市バス」です。
大阪駅前のバスターミナルから、
なんば行のバスというのがあるのです。
これけっこう盲点なんですね。
地下鉄って早くて便利ですが、
景色が一切見えません。
早いといえば早いのですが、
ちょっと「早すぎる」とも言えます。
あっという間に着きすぎるわけです。
「移動」の手段としては極めて優秀なんですが、
道中のプロセスを楽しむことはほぼできません。
普段からこういう合理的な移動スタイルに慣れてしまうと、
せっかくの休日やとっておきの旅行先でも、
ついついそのクセが顔を出してしまいます。
でも旅行って、
A地点からB地点まで「移動する」ことばかりが趣旨じゃなかったりするわけです。
その途中で、小さくても思わぬ収穫があって、
しかもそんな小さなことが
後々まで深く印象に残ることもしばしばです✨
なんばまでのバス、いいですよ。
窓から景色が見えます。
大江橋から淀屋橋のあたりなんか、
ちょっと新鮮な視線で見てみると、
いかにも「水の都」っぽい風景です。
日本銀行とか市役所とか、
中之島の建物も新旧あって
それなりに風情があります。
その後の御堂筋沿いには、
意外とお寺なんかもあったりします。
あと、何しろ大阪なので、
車内で他の乗客のトークに耳を傾けてみるなんていうのも、
かなりオススメできます。
おばちゃんの2人連れとか、
けっこう興味深い話しています(笑)
これは地下鉄でもできそうに思えますが、
じつはムズカシいんです。
せっかくの話が展開する前に、
降りなくてはならなくなる💧
バスはある程度時間あるので、
話の筋を追うだけの余裕が与えられるわけです。
まあ、話がオチるまで同行する手もあります。
降りたい なんばでオチなくても
天王寺までには片付くでしょう。
それはバス以上に面白いかも。
梅田からなんばという日常的なシチュエーションでの話でしたが、
こういう場面でも、
一つの「旅」を楽しめるチャンスはいくらでも拾えるんですね。
ちなみにバスでなんばまで行って、
また梅田に戻るときは、
地下鉄の運賃が100円引きになるから得です
(以下リンク参照)
■参考リンク■
・乗り継ぎについて(市交通局)
この制度、大阪市民以外はあんまり知らないかもしれません。
これを知っておくと、バスの利用価値がかなり上がります。